核抑止力こそ平和を守る 「核の傘」離脱・非核3原則法制化は亡国への道「エセ平和宣言」許すな 日米同盟の深化が不可欠

広島「原爆の日」の8月6日、秋葉忠利・広島市長は記念式典での「広島平和宣言」で、日本政府に対して「核の傘」からの離脱と非核3原則の法制化などを求めた。だが、日本に照準を当てる中国や北朝鮮の核を不問に付して米国の「核の傘」から離脱すれば、わが国の平和と安全が脅かされる。核廃絶への心情は理解できるが、平和宣言は安全保障の厳しい現実を顧みず情緒的平和論に陥ることで日本を再び核攻撃の危機にさらしかねない。それが旧社会党それも左派出身である秋葉市長のイデオロギー的思惑から発せられている「エセ平和宣言」の正体だ。 民から疑問視された。 にもかかわらず08年の平和宣言でも北朝鮮の核に触れなかった。まさに米国の核を悪、北朝鮮や中国の共産主義国の核を善とする、筋金入りの親北親中主義者と言ってよい。それが昨年からは反米がトーンダウンしている。「核なき世界」を唱えるオバマ氏が大統領に 就いたからで、それを利用して反核運動を進めようとしている。
8月は例年、「反戦反核反米の月」である。それを最大限利用してきたのが、旧社会党左派に属した秋葉市長である。北朝鮮が06年10 月に初めて核実験を行ったが、秋葉市長は翌07年8月6日の平和宣言で米国の核を名指しで批判しながら北朝鮮の核実験や中国の核に は一切触れず、多くの国防御兵器として機能する核戦力今回の平和宣言がまさにそうだ。秋葉市長は宣言の中で、今年5月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議で核廃絶の機運が高まったことを評価
以降は思想新聞をお読みください)
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