勝共40年の勝利 定着化を さらなる思想戦へ飛翔の年に
世界新秩序の構築へ 道義国家を創建しよう
国際勝共連合は今年四月一日に創立四十周年を迎える。国内外に共産主義の猛威が吹き荒れていた昭和四十三(一九六八)年、本連合は文鮮明師の提唱によって久保木修己初代会長のもとに若き青年・学生らを中心に発足した。 爾来、多くの愛国の士が加わって勝共運動は燎原の火のごとく日本全土に広がった。その結果、厳しく対峙した東西冷戦下にあって日本の平和と安全を守り、国際的連帯のもとでソ連を終焉せしめた。 我々は創立四十周年の念頭に当たって、改めて「勝共勝利宣言」を行うものである。同時に東アジアには依然として国際共産主義の脅威が残り、また国内では国家基盤たる家族と宗教的文化を崩そうとする文化共産主義が徘徊している。そうした、あらゆる共産主義の策動を終焉せしめ、新たな世界平和秩序を構築し、日本を道義国家として新生するために創立四十周年をさらなる飛翔の年にする決意である。・・・・
新年のご挨拶 国際勝共連合・世界平和連合会長 國時 昭彦
恒久平和を願って、平和国連の建設を本気になって訴えていかなければならないと思います。それは、人類の根本的狂いを正すことから始めなければならないからです。つまり、人類は肉体の欲求に引きずられて、心の真の願望を無視してきました。世界の政治もその原罪的性さがに引きずられて心の問題をないがしろにして進んできました。 その典型、集大成が現在の国連です。だから、彼らは、体の問題ばかり討議して、より根本的な心の問題を討議しません。体は本能の命ずるままに動きます。自己保存の本能に従います。だから、自己保存の本能は政治的には国家エゴイズムとなって現れて、大国同士の利害の対立となって現れ、何の解決も見出し得ないのです。 また、国連が心の世界を否定する共産主義の浸透を受けて成立したことは歴史的にも明らかです。そんな国連を信じて幻想を抱くだけでなく、その分担金の最大の負荷を日本は唯々いい諾々だくだくと受け入れ続けているのです。しかも、日本を敵国とする条項をそのまま削除せずに創設以来六十年以上の歳月を流しています。 国連にとどまる理由はどこにもありません。唯一かろうじて意義を探すとすれば貸し席業としてだけです
。しかもそれすらも、ヒルトンなど一流ホテルのサービスと比べればはるかにランクが下の貸し席でしかありません。ですから、他のどこかに世界平和を創出できる中心点を求めなければなりません。そこは心の問題に正面から取り組むことができる世界統合組織でなければなりません。それが、各国の宗教代表者で構成する宗教上院をもつ平和国連構想です。 その平和国連に加盟しようとすれば旧共産主義諸国家も宗教者を代表に出してこざるを得ないのです。ロシアはロシア正教に代表させ、中国は孔子様の儒教が代表し、北朝鮮は檀君の弘益人間思想が代表して、自国への理解と共感の輪を世界に求めていけばよいのです。それは内に向いては、共産主義国家の本質的で健全な改革を促すことになります。 一方、もう一つの世界の問題はイスラム過激派です。その根本的動機は、神様が無視される世界政治の現状に対する不満と、肉体的欲求と人間の利己主義に屈服した西欧文明に対する反発にあります。外的なテロ対策だけではイスラムテロの根絶はあり得ません。世界の宗教者が一丸となって、慈愛、慈悲の聖人たちの理想をどうやって実現するかの真剣な討議と実践が貧しい国々の過激化する青年を正しく導く原動力となるのです。 そうした役割と使命を担う中心点となりえる可能性を持った地域が今、浮上しようとしています。断絶と対立から歴史的和解が成立する可能性を持った地域平和が創出され、平和によってもたらされる巨大な平和のパイを世界中に分け与えることができる地域、そこを中心として平和国連の創設が急がれます。 その希望的光りが、昨年から始まった米朝急接近によって強まってきています。その政治的大転換は遠からず、南北朝鮮の統一の問題を現実化させます。十年を待たずに三八度線の壁は撤廃されることになります。 そこに出てくる巨大な平和のパイこそが日韓トンネル、アジアハイウェイ構想です。日本の繁栄をアジアに連結できる道です。さらにそれは、ベーリング海峡トンネルブリッジ構想とも連結され、ユーラシア大陸と南北米大陸の連結、米露の究極的融和にまで希望を膨らませることが可能です。・・・・
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