参院選民主党大敗 菅・社民路線に審判 護憲・国家解体策にもノー 民主党の暴走を許すな

国民は菅民主党政権に厳しい審判を下した。7月11日に投開票された第22回参院選において民主党は改選54議席から大きく議席を減らし44議席に陥落、与党は過半数を割った。民主党は衆院で過半数を占めるものの、参院での否決法案を再可決する3分の2以上の議席を得ておらず、これによって衆参で「真性ねじれ」が生じることになった。敗因は菅首相が国民精神を堕落させる「大きな政府」を目指す社会民主主義路線の「第3の道」を採ろうとしたところにある。菅政権は退陣を拒否し、落選した千葉景子氏をそのまま法相に起用するなど文化共産主義的施策を放棄していない。菅路線の粉砕へ保守勢力は総結集しなければならない。
参院選結果は民主党政権に痛撃を与えた。民主党内やマスコミは消費税の税率上げ問題を敗因としているが、決してそれだけではない。第1に、「大きな政府」を作る菅首相の「第3の道」路線を痛烈に批判したみんなの党が躍進したように、国民が民主党の社民路線にノーを突きつけたことだ。 民主党の子供手当や高校無償化などのバラマキ政策は、国民の政府への依存心を高め、家族や地域社会などの共同体意識を希薄化させ、社会をアノミー(無規範)化させ、巨大な政府が個人を管理する恐るべき大衆社会をもたらす。 それによって自助の精神と家族の絆を重視し安定かつ発展した社会を築いてきたわが国の伝統が崩壊させられる。そう誘うのが民主党政権の数々のバラマキ政策である。 これを阻止する。それが参院選で民主党を大敗させた民意である。 第2に、国の生存を危うくする文化共産主義施策をマニフェスト(政権公約)から隠し、国民を欺こうとしたことへの審 判である。 菅首相は文化共産主義者の千葉景子法相が神奈川選挙区で落選したにもかかわらず、法相に留任させた。これは選択的夫婦別姓や人権擁護法、外国人地方参政権などの文化共産主義施策や国家解 体法案を成立させようとする下心があるからにほかならない。国民から審判を受けた選挙後も欺き続けようとしている
口だけの日米同盟自衛力も軽視する 6月に閉会した通常国会では開催中に鳩山前政権から菅新内閣に交代したものの、菅首相の施政方針演説と野党の代表質 問だけで終わった。菅首相の施政方針演説は「マニフェスト破綻」を思わせるほど昨夏のマニフェストに修正を加えてお り、国会での与野党論議は不可欠だった。にもかかわらず
以降は思想新聞をお読みください)
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