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  07-06-01 スパイ防止法3
 

【連載】スパイ防止法3

旧KGBが今も暗躍

自衛隊や大手企業を標的

 

 旧ソ連と言えば、KGBを思い浮かべる人は多いでしょう。KGBとはソ連国家保安員会のことで、スパイ機関として世界で最も名高い組織のひとつです。

なにせKGB第1総局にはV局というのが置かれ、暗殺・誘拐・謀略・破壊など何でもありの悪辣なスパイ工作を世界中で行なってきたからです。むろん、ソ連は崩壊してロシアになり、KGBもなくなりました。しかし、それは表面的な話しであって、その組織はそっくりロシア連邦保安庁(FSB)に引き継がれています。

旧ソ連の諜報機関としてはKGBのほか軍参謀本部情報総局(GRU)と連邦内務省(MVD)があり、両組織ともロシアに継承され、古くから(1950年代)からKGB支配下に置かれてきました。この構図は今日も変わりません。

プーチン大統領はKGB出身でFSB長官時代の人脈を駆って大統領についた人物で、ロシアを支配しているのはFSBすなわち旧KGBにほかならないとされます。

 

■戦後に続発したソ連スパイ事件

昨年11月、FSB元中佐のアレクサンドル・リトビネンコ氏が亡命先のロンドンで放射性タリウムによって毒殺される事件が起こりました。

リトビネンコ氏はKGBを経てFSBでテロ・組織犯罪を担当した、生え抜きのKGB出身者で、FSB第7課の副課長時代の1998年に上官(局長)から政商ボリス・ベレゾフスキー氏の暗殺を命じられため同年11月、モスクワで現役FSB将校ら7人とともに共同記者会見し、暗殺指令を暴露。それでイギリスに亡命しました。

ロンドンでは78年、KGBによってブルガリアからの亡命作家ゲオルギー・マルコフ氏が繁華街で毒針を仕込んだこうもり傘を背後から刺され暗殺される事件があり、リトビネンコ氏もKGBの仕業と見られます。

そんなKGBがわが国でも暗躍してきました。表立った暗殺・破壊工作こそありませんが、さまざまなスパイ工作を仕掛けてきたのです。戦前では日本に南進論をとらせ米国と戦わせるコミンテルン(国際共産党)指令を実行したゾルゲ事件(1942年)が有名です。戦後も次のような事件を起こしています。

▽ラストボロフ事件(54年1月24日)=駐日ソ連代表部2等書記官ラストボロフが外務省や在日米軍の機密情報を入手。米国亡命で発覚。配下に日本人約500人、情報提供者8000人。

▽オダンタラ事件(69年5月11日)=ソ連留学中にKGBの工作を受けたインドネシア人オダンタラが日本企業に研修生で入り、化学技術情報や製品情報などを駐日ソ連通商部員に流す。

▽小林・コノノフ事件(71年7月21日)=駐日ソ連大使館付武官補佐官コノノフらが通信部品販売ブローカー小林一雄を工作し、在日米軍のミサイルレーダー電子対策装置に関する情報を横田基地の米兵から入手。

▽マチューヒン事件(76年5月12日)=ソ連ノーボスチ通信東京支局特派員マチューヒンが米機密情報の入手企図。

▽根室レポ船事件(80年1月9日)=根室市の漁船船主がソ連国境警備隊に自衛隊情報を流す。

▽自衛隊スパイ事件(80年1月18日)=宮永幸久元陸将補と現役自衛官2人が機密情報を駐日ソ連大使館員コズロフ大佐に流す。

▽横浜ソ連スパイ網事件(8011月7日)=ソ連人医師アクセノフが東名高速道路わきの高圧送電鉄塔にソ連製高性能スパイ無線機を隠す。

▽レフチョンコ事件(8212月9日)=ソ連「ノーボエ・プレーミャ(新時代)」誌の東京特派員レフチョンコ(KGB中佐)が米国に亡命、下院で対日スパイ工作の全貌を証言。社会党議員やマスコミ関係者ら多数の諜報網が発覚。

▽タス通信記者スパイ事件(85年7月16日)=タス通信東京特派員プレオブラジェンスキーが中国人留学生に在日中国大使館情報を強要。

これらはソ連時代のものですが、ロシアになってもスパイ工作は一向に衰えていません。

 

■自衛隊や大手企業を標的に

最近の例では、2000年9月には海上自衛隊3佐が在日ロシア大使館武官に自衛隊の機密情報を流し自衛隊法(守秘義務)違反で逮捕され、02年3月には元在日ロシア通商代表部員が元自衛官に空対空ミサイルの情報提供を求めて書類送検されました。

自衛隊だけでなく民間企業も狙われています。06年8月、大手精密機器メーカー「ニコン」の元研究員が光通信に関する機密部品をロシアの在日通商代表部員に渡して書類送検されました。部員はロシア軍参謀本部情報総局(GRU)に所属。機密部品を軍事転用すればミサイル探知の画像送信システムに利用が可能といいます。

旧KGBの対日スパイ工作が今も行なわれていることを忘れてはなりません。

クョスコニョ    [1] 
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